晩白柚(ばんぺいゆ)、その巨大な果実と独特の甘さで知られるザボンの一品種は、日本を始め、世界中の果物愛好家を魅了し続けています。

熊本県を主な生産地ですが、沖縄でも生産されています。

寒さが深まる時期に収穫されるこの柑橘類は、その保存性の高さや多用途な利用法で知られています。

おんなの駅もシーズンになると入荷いたします。

 

晩白柚とは?

晩白柚はミカン科ミカン属に属する柑橘類で、ザボンの一品種です。

名前の「晩」は晩生種であること、「白」は果肉が白っぽいこと、そして「柚」は中国語で丸い柑橘を意味します。

特に、そのサイズは直径約25cm〜30cm、重さは2kg以上と、柑橘類としては世界最大級です。完熟すると鮮やかな黄色に変わり、厚い皮を持つことも特徴の一つです。

 

晩白柚の歴史は

晩白柚の歴史は、1920年に植物学者島田弥市によってベトナムのサイゴン植物園から日本に伝わったことに始まります。

その後、熊本県八代地方での栽培が成功し、特に八代市と隣接する氷川町で盛んに栽培されるようになりました。

晩白柚はその後、品種改良を経て、熊本県の特産品となり、ギネス世界記録にも認定されるほどの重量を持つザボン類として知られるようになりました。

 

晩白柚の食べ方は?

晩白柚の果肉は直接食用にされることが最も一般的です。

その他にも、果汁や果肉をゼリー、ジャム、飴などに加工したり、砂糖漬けやマーマレードとしても利用されます。

皮の厚さを活かした砂糖漬けは、他の柑橘類と比較しても独特の食感と味わいを楽しむことができます。

 

晩白柚はどんな味?

晩白柚の味わいは、甘みとほのかな酸味のバランスが絶妙で、さわやかな香りが特徴です。

果肉はサクサクとしており、よく熟したものは特に甘みが際立ちます。果汁は少なめですが、その濃厚な味わいは他の柑橘類にはない特別なものです。

 

晩白柚は切り方は?

晩白柚を食べる際は、まずは半分に切り、グレープフルーツのように内側の薄い皮を取り除きます。

これにより、果肉が直接口に入るようにして、そのまま食べやすくなります。また、サラダのトッピングとして利用する際も、この方法で準備すると美味しくいただけます。

 

沖縄での収穫時期(旬)と購入時期は?

晩白柚の旬は12月から3月頃で、この時期が最も美味しいとされています。

特に、1月から2月にかけては食べごろとなります。

保存性が高いため、適切な条件下では1か月程度新鮮な状態を保つことができます。

 

選び方と保存方法

晩白柚を選ぶ際は、皮にハリがあり、重量感があるものを選びます。保存する際は、常温で新聞紙に包んで暗所に置くと良いでしょう。

低温での長期保存は避け、風通しの良い場所での保存を心がけましょう。

 

まとめ

巨大な果実と独特の甘みで知られる晩白柚は、日本の熊本県を中心に栽培され、その魅力は世界中に広がっています。

果肉を直接楽しむのはもちろん、加工品としても幅広く利用されるこの柑橘類は、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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